コバ仕上げについて

OUGI Leathersでは、構造・使いやすさ・価格・耐久性のバランスを考えながら仕立てを行っています。

そのため、どの仕様でも基本的な機能は変わりません。主な違いは、コバの仕上げ方法と耐久性、仕立てにかかる手間の違いにあります。


コバとは

コバとは、革の断面部分のことです。

革の断面は繊維がむき出しになっており、そのまま使うと汚れやホコリが入りやすくなります。

新しいうちは繊維も締まっていますが、使い続けることで開閉や摩擦によって徐々に緩み、毛羽立ちや劣化につながっていきます。

そのため、断面を保護し整えるためにコバ処理を行います。


磨き仕上げ

磨き仕上げは、ワックスを使いながら繊維を圧縮し、断面を整えていく方法です。

革らしい自然な見え方が特徴で、構造や使いやすさを重視した仕様に採用しています。


塗り仕上げ

塗り仕上げは、コバ処理剤を塗布し、乾燥と研磨を繰り返しながら整えていく方法です。

断面をしっかり固定しながら仕上げるため、耐久性を高めやすく、全体の統一感も出しやすくなります。

一方で、乾燥工程が必要になるため、磨き仕上げよりも完成まで時間がかかります。


仕上げの違いを拡大して見る

下の画像は、仕上げ直後ではなく、製作からしばらく経った状態のコバを拡大したものです。

上が磨き仕上げ、下が塗り仕上げです。

塗り仕上げは表面の凹凸が比較的少なく、磨き仕上げは拡大すると、圧縮した革繊維の凹凸が確認できます。

通常の使用距離ではここまで大きく見えるわけではありませんが、仕上げ方法による見え方の違いとして現れます。


それぞれの仕様について

商品名に付く「E」や「H」は、コバ仕上げの仕様を表す記号です。記号の付かないものは、OUGI Leathersの本流仕様として扱っています。

E(Essential)は、構造と使いやすさの要を残し、コバの磨き仕上げを中心に構成した仕様です。

H(Hybrid)は、外装を塗り仕上げ、内装を磨き仕上げで構成した仕様です。見える部分や摩擦を受けやすい外側を中心に、仕上げと価格のバランスを取っています。

無印は、外装・内装ともに塗り仕上げを行う仕様です。より手間をかけて、全体の耐久性と仕上がりの統一感を重視しています。

どれか一方が絶対に優れているというよりも、価格・仕上がり・耐久性のバランスを考えながら、それぞれ目的を持って作り分けています。

使い方や好みに合わせてお選びください。