8551 コンパクト長財布について

「新しい開き方のL字。」──8551は、ファスナーを使わずにL字ファスナー級の開き方を目指したコンパクト長財布です。


動画で見る使い方

まずは、かぶせとホックの動きや、札・カード・小銭の出し入れを動画で確認してもらうのが分かりやすいと思います。 一連の動きをまとめた使い方動画はこちらです。

▶︎ 8551 コンパクト長財布|使い方動画


この長財布について

長財布の見やすさはそのままに、外形と厚みをできるだけ抑えたい、という考えから生まれた形です。 かぶせとホックで大きく開き、中身を一度に見渡せるようにしています。 ファスナーを使わないため、札の角が金具やカーブ部分に触れにくく、角の擦れや巻き込みを起こしにくい構造です。


カード収納の仕組み

カードポケットは、1か所につき2枚のカードを重ねて入れる使い方を前提として設計しています。
ポケットは4つあり、あわせて最大8枚まで収納できます。

写真では、手前側のカードを(A)、奥側のカードを(B)として動きを示しています。
手前のカード(A)を収納する時は、奥のカード(B)と革の間に差し込みます。

奥のカード(B)は、そのまま奥側から出し入れする。

8枚すべて入れない予定で奇数枚になる場合は、最後の1枚をポケットに入れず、ポケットとポケットのあいだのスペースに挟む方が使いやすくなります。


SサイズとMサイズの違い

8551は、日本の一万円札(160×76mm)を基準に寸法を決めています。 Sサイズは紙幣にできるだけ沿う寸法で、Mサイズはそこからひと回り余裕を持たせたサイズです。

下の写真は、Sサイズの型紙に一万円札を重ねた状態です。 紙幣とほぼ同じ外形になるよう、長さ・高さともに余白を最小限にしています。

Sサイズは外形を一万円札に近づけたぶん、Mサイズと比べると出し入れ時の余裕は少なめです。
札・カード・コインを「必要な分だけ少なめに持ち歩きたい方」に向いた寸法です。

こちらはSサイズに札・カード・小銭を実際に入れた状態です。 札の角はかぶせの内側に収まり、外からはみ出さないように構造を組んでいます。

Mサイズも同様に、型紙に一万円札を重ねると、Sサイズよりひと回り外側に余裕があるのが分かります。

Mサイズに札・カード・小銭を入れた状態では、札の角まわりにさらにゆとりがあり、出し入れの際のストレスを減らす方向のバランスになっています。


写真のように入れておくと、 手前に1,000円、奥に10,000円というように、額面ごとに仕分けしておく使い方ができます。 札をまとめて持ちながら、必要な種類だけを取りやすい配置です。


素材や仕立てについて

使用している革は、在庫ページに掲載しているものに加えて、限定的に仕入れた革を使うこともあります。 縫製は総手縫い、コバは手作業で仕上げています。

▶︎ 使用している革と糸の特長
▶︎ 革の在庫状況と取り扱い素材一覧


使用上の注意

ズボンのお尻ポケットに入れたまま座る、鞄の底で重い荷物の下敷きにするなど、強い圧力がかかる使い方は避けてください。


この形が生まれるまで

L字ファスナー長財布は、開きやすさと収納力のバランスが良く、自分でも使いやすい形だと感じていました。 一方で、構造上どうしてもファスナーにカーブが必要になり、コンパクトなサイズに詰めるほど、そのカーブ部分に紙幣の角が近づきやすくなります。 その結果、使い方によっては紙幣の角が金具まわりで擦れたり、巻き込まれて傷みやすくなる場面があると感じていました。

かぶせ式の長財布は、ファスナーを使わないぶん紙幣の角は守りやすいものの、見やすさを優先しようとするとマチを大きく取る必要があり、外形や厚みが増えがちです。 そこで、「L字ファスナーのように大きく開く」「紙幣の角が金具や外側に触れにくい」という条件に加えて、 「現行一万円札にできるだけ近い外形サイズにする」ことを目標に、8551の形を検討し始めました。

かぶせとホックの位置、マチの長さや向き、カードポケットの構造を何度か作り直しながら、 「中身を一望できる」「札の角が出にくい」「ほぼ紙幣サイズまで外形を詰める」という条件をまとめて満たせるかたちに調整しています。 その結果として、ファスナーを使わずにL字に近い開き方を持ち、ほぼお札サイズで持てるコンパクトな長財布として現在の8551に落ち着きました。


ご購入のご案内

8551は、現在のところ在庫として制作したものから選んでいただく形を基本としています。 カラーオーダーや細かな仕様変更は行っておらず、その時々で用意している組み合わせの中から選んでいただく方針です。

▶︎ 8551 コンパクト長財布(商品ページ)
▶︎ 納期・発送・メンテナンス・修理について

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